2010年12月7日 アフリカ基幹研究 上映会2
ポスターnull
東京外国語大学AA研アフリカ文化基礎研究班公開セミナー
The Return of Sara Baartman〔サラ・バールトマンの帰還〕(南アフリカ,2003年,英語,55分)上映会
日時:2010年12月7日(火)18:15~20:15
場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 3階 大会議室
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/about/access
解説:永原陽子(東京外国語大学AA研)
参加費:無料 

事前申込:不要(どなたでも参加できます)
お問合せ:aaafrica@aa.tufs.ac.jp

今からちょうど200年前、南アフリカからヨーロッパに連れていかれ、見世物とされた先住民女性サラ・バールトマンは、死後、解剖され、脳と女性器がホルマリン漬けにして保存され、骨格標本・蝋人形とともにパリの博物館で1970年代半ばまで展示され、その後も保管されていました。南アフリカの民主化とともに、サラを「人」として取り戻そうとする機運が高まり、2002年、フランス政府が返還に合意し、サラの遺骸は故郷に埋葬されました。
 植民地時代、「戦利品」として、あるいは「科学的研究」の材料として、多くのアフリカ人の身体標本がヨーロッパに持ち出されましたが、近年、それを人間として取り戻そうとする動きが広がっています。しかし、すでに出自が不明になっているものも多く、いったい誰に「返還」を求める権利があり、どこに取り戻すべきなのかには多くの議論があります。
 そのような身体標本「返還」をめぐる先例となってサラ・バールトマンの事例について、ゾラ・マセコによる映像を見ながら考えてみたいと思います。みなさまのご参加をお待ちしています。

*10月25日に前編を上映しましたが、ご覧になれなかった方のために後編のまえに上映いたします。

The Life and Times of Sara Baartman〔サラ・バールトマンの生涯と時代〕
(南アフリカ,1998年,英語,52分)上映会

日時:2010年12月7日(火)17:00~18:00

場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所3階大会議室(303)

今からちょうど200年前、南アフリカの先住民コイコイの女性サラ・バールトマンがヨーロッパに連れて行かれました。サラは「ホッテントット・ヴィーナス」としてロンドンやパリの見世小屋にかけられ、死後は解剖され、脳と女性器がホルマリン漬けにして保存され、骨格標本・蝋人形とともにパリの博物館で1970年代半ばまで展示され、その後も保管されていました。南アフリカの民主化とともに、サラを「人」として取り戻そうとする機運が高まり、2002年にサラはフランス政府から返還され、故郷に埋葬されました。サラの帰還後、ヨーロッパ各地にあるアフリカ人の身体標本や遺骨の返還を求める動きも盛んになっています。南アフリカの映画監督、ゾラ・マセコ(Zola Maseko)による映像を見ながら、アフリカ先住民の歴史と植民地主義・人種主義・ジェンダーの問題について考えてみましょう。

Global Navigation

AACoRE > Laboratories > SHIINO Wakana's HP
ILCAA