2009年4月23日 第1回フィールド研究セミナー@東京農大
第1回フィールド研究セミナー
「フィールドワークとは、家族になること ―文化人類学の場合―」

演者:椎野若菜(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)

 国内外のフィールドでの調査研究を実施している教員や、将来フィールドでの研究を志望している院生、海外農業実習を希望している学生などを対象に、話題提供と情報共有を目的としたセミナーを、これから不定期に開催していきたいと思います。第1回セミナーの話題提供者は椎野若菜さん。西ケニアのルオ社会の家族関係などを調査している新進気鋭の研究者で、『結婚と死をめぐる女の民族誌―ケニア・ルオ社会の寡婦が男を選ぶとき』などの著書があります。また最近は、フィールド研究者の情報交換を目的としたネットワーク「フィールドネット」(http://fieldnet.aacore.jp)を立ちあげるなど、フィールド研究における分野をこえた交流の推進に積極的にかかわっています。「アフリカ」「異文化」「フィールドワーク」に興味のある人は必見です。ふるってご参加ください。

日時:2009年4月23日(木)14:40~16:10
場所:東京農業大学 国際農業開発学科会議室
(内容要旨)
 近年、「フィールドワーク」という言葉はよくみられるようになってきている。自然科学、社会科学のさまざま分野でごく頻繁に使われる言葉でもある。
 でも実際、各分野の研究者はどのようにフィールドワークをしているのだろう?その経験は、どのように生かされるだろう?
 文化人類学はなかでも、主に異文化について学ぶために自国を飛び出し、長期間、実際に対象社会に身に置くフィールドワークを主軸として成り立っている学問である。世界に暮らす、それぞれの土地の人々が自然の圧倒的力や生態的環境、また植民地勢力をはじめとする外からの政治経済的影響などうけつつ、いかに生きているのか――土地の人々の文脈からとらえようとする。
 だが実際のところ、全く知らない土地に身をおいてから、どのような経験をしつつ「彼ら」についてわかるようになれるのか?本セミナーでは、椎野の東アフリカの西ケニアでのフィールドワークの経験から、試行錯誤と研究の一端をご紹介したい。
*問いあわせ先
足達太郎
t3adati@nodai.ac.jp

Field Science Seminar, No. 1

To Do Fieldwork Is To Be a Family― A case report from the field of cultural anthropology ―Presenter:Dr. SHIINO Wakana (Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa(ILCAA), Tokyo University of Foreign Studies)
Introduction(in the making)
Time: Thursday, 23 April 2009, 14:40 - 16:10
Venue: Department Conference Room
Language: Japanese (English translation is available if necessary)
Summary(in the making)
Contact:
Dr. ADATI Tar
t3adati@nodai.ac.jp

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