ナイロビ ジョモ=ケニアッタ空港からキスムへ

2007年末の大統領選以後の暴動から、西ケニアへの道中がまだ危なさそうだったので、今回のフィールドまでの旅は遠回りだが空路でルオの町キスムまで行き、そのあとは乗り合いバスを乗り継いで村まで行くことにした。贅沢に国内で飛行機を使うだなんて、そうそうないことなので、少々興奮。
ナイロビ上空

ナイロビ上空は、トタンでできた長屋がひしめき合うスラムと、整備された高級住宅街が一目瞭然。
ナイロビを離れると

10分もするとナイロビの町はあっという間にすぎ、郊外にはまもなくクレータもくっきりとみえてくる。
キスム上空

ナイロビから30分も乗ると、あまりキレイとはいえないヴィクトリア湖の上空に。
キスム空港

ルオの町、キスムの空港。トゥクトゥクがあった。
キスムの街中

タクシーの窓から、町をみる。前方には日本の中古車の乗り合いバス”ニッサン”。
焼け跡1

ところどころ、黒こげの建物がみえる。暴動の時期、若者たちがとにかく、
選挙の結果に不満をもち、政府の所有物であるランドクルーザー、町中の建物は無差別に火をかけたという。
焼け跡2

1階はインド人の経営するスーパーマーケットで、2階はクリニックがあった建物。
椰子の木?も黒こげ。
一人で歩くのも、街中でカメラをむけるのも、難しい雰囲気。前のキスムでは感じられなかった圧力。人びともまだ、いつもの平穏さを欠いている感じがした。そこで近くで携帯電話のスクラッチカードを売っていたお姉さんに話しかけ、当時の状況を聞きつつシャッターを切る。メインストリートに車がふつうに行き交うようになったのも、最近のことだと、3月の中旬の時点で人びとは言っていた。
HBまでのミニバス1
キスムから、ホマベイ行きのミニバスに乗る。コンダクターがちゃんとチケットを書いてくれる。何度も値段を聞いたが、前よりも上がっている。
HBまで2

やがて、だんだん混みこみになってきて、やっとホマベイへ。
HB1
ホマベイは、キスムから南下したヴィクトリア湖湖畔の町。ディストリクト(県)のオフィスもあるが、のどかな小さい町。しかしここでも、商店がいくつか黒こげに。
HB2
キクユ人の商う店で、ルオ人の50代の女性が店番をしていた。
HB3
警官が火炎瓶を投げ、爆発して店もろとも焼けたという。
僕らは、ただ選挙の結果に納得いかずに、それをアピールして町を行進していただけ。楽しかった。はじめは警官もただ見ていた。ところが途中から・・1月2日くらいからか・・警官の様子が変わり、人びとをけん制するのに、暴力をふるいだした。
人びとも興奮して、暴徒化したし、キクユ人は追い払われ、商店も焼かれた。。。
単純に対キクユというルオ人の行ないではないのは、たしかだ。むしろ、警官の行動が人びとの語りからは問題化されていた。


Posted by: shiino      2008/04/08 14:26:00      
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